公務員試験を振り返る②教養試験の勉強
こんにちは。
平成30年度公務員試験受験生です。
今年度の試験が上手くいき、内々定までこぎつけた人はもうすぐ内定式…!(下書きを始めたのは9月で、内定式の前だったのですが、卒論などに追われるうちに年を越してしまいました…)
そんなことはさておき、今日は公務員試験の教養試験の勉強について書こうかと思います。
公務員試験を振り返る① でも書いたのですが、私は試験に向けての勉強を始めたのが9月でした。本命の試験まであと9ヶ月しかない!焦ったところでどうなるわけでもありませんが、とりあえず焦りました。
公務員試験は主に教養試験と専門試験とあります。幸運なことに(?)私の場合、大学受験でセンター試験に向けて頑張って勉強していたこともあり、教養試験(の中でも特に人文科学などの知識分野)に関してはそれなりの余裕がありました。
ただ問題なのが、
①数的推理
②判断推理
この2つ。
だって数学系とっても苦手なんだもん!!
あとまぁ、大学一年生の時に勉強して以来ノータッチといってもいい、英語の問題の存在もネックでした。
私個人のやり方がすべての人にも当てはまるかと言ったら、そうでないことの方が多いのであくまでも参考程度にしていただきたいです。
①数的推理
年内はとりあえず、『畑中敦子の数的推理ベストプラス』(改訂版が出され、名前が変わっているかも知れません。)をぐるぐる周回していました。
一口に数的推理と言っても、様々なジャンルがあり、得意不得意があると思います。
……まぁ私自身は、「速さ」系の問題に「濃度」系の問題に、「確率」系の問題に……と言った感じでほぼ全て苦手ジャンルでしたが。
苦手すぎて勉強したくないほどだったのですが、教養試験の問題40問のうち、10問くらい(適当ですが、悪しからず)が数的推理の問題なので捨てるわけにもいかず……
諦めて約9ヶ月の間、継続して勉強しました。1週間のうち、5日間は勉強するようにスケジュールを組んでいたと思います。
先ほどの『畑中敦子の数的推理ベストプラス』を3〜4周はしたかと思います。
(もちろん得意な人はそんなことしなくて平気です、別の、苦手だと感じている科目に時間を割いてください。)
年明けて2月ごろからは、過去問(『国家一般職[大卒]教養試験 過去問500』)にも手を出し、これも解けないところをぐるぐると演習を繰り返す…という勉強の仕方でした。
②判断推理
これも先ほど述べた数的推理と同じように勉強していました。
・『畑中敦子の判断推理ベストプラス』
と、
・過去問(『国家一般職[大卒]教養試験 過去問500』)
の二本立てです。
個人的には、判断推理は数的推理に比べ、パズル的な要素も多く、勉強もそこまで苦ではありませんでした。(但し問題を解けないことには変わりない。)
以上、個人的に問題視していた①数的推理と ②判断推理 の勉強方法でした。
以下で簡単に、①文章理解(現代文・古文・英語など)、②資料解釈、③知識分野の自然科学・人文科学・社会科学の問題に対して、私がどう勉強したのかをつらつら書こうと思います。
①文章理解(現代文・古文・英語)
年内はとりあえず放置していました。
というのも、大得意科目ではなかったけど、それなりに問題は解けたからです。センター試験を突破し(て第一志望の大学に合格し)た身としては、それなりに自信もありました。(同時に、一朝一夕で身につく代物ではないと諦めていた、というのもあります。)
参考書は一応、『新スーパー過去問ゼミ 文章理解・資料解釈』を購入しました。
この参考書は、一冊で現代文も英語も入っているので優れものですね。ただ、その分一つ一つの分野の演習問題数は少なくなります。
年明けてからは、他の科目の過去問演習をスタートさせると同時に、文章理解の過去問も解き始めました。若干苦手意識のあった英語に関しては、問題に出てきた英単語やフレーズなどを覚えるよう、ルーズリーフにまとめるなどしていました。
②資料解釈
文章理解の項目で挙げた参考書と同じものを使いました。
……問題を解いてみると分かりますが、資料解釈も、あまり成長の余地がない…と個人的には感じたため、あまり勉強に時間を割きませんでした。
ただ、初見のタイプの問題が試験で出ると困るので、過去問だけはしっかりやり、グラフや図の見方は抑えるようにしていました。
③自然科学・人文科学・社会科学
自然科学は、数学・生物・化学・物理・地学などの総称ですね。
ただ、国家一般職の試験では、どの科目もそれぞれ1問くらいしか出ませんし、数学や地学に至っては、出題が無いこともあります。
一応TACの『だからカコモンで克服!自然科学』を購入しましたが、ほとんど手を付けず……過去問を解くことで、関連する知識を抑えていった感じでした。
人文科学については、TACの『Vテキスト 人文科学』上・下を使用しました。世界史はそれなりに高校時代の知識が残っていましたが、日本史に関しては全然だったので、しっかりと知識を定着させるようにしました。
私は通学に2時間弱掛かっていたので、いわゆる「暗記科目」は、この移動時間で勉強することが多かったです。机に座って勉強できる時間は、数的推理や判断推理、その他専門試験の勉強に割いていました。
最後に社会科学ですが、これもTACの『Vテキスト 社会科学』を使用しました。
ただ、経済や法律、政治に関しては、専門試験の経済学や憲法、政治学などと内容が被っていることも多いので、そこまで重点的にやる必要はないかと思います。(私見)
長文になりましたが、今回はこんな感じでしょうか。教養試験については、やはり、自分が今まで培ってきた知識などが大きく関わってくると思います。公務員試験の勉強を始める際にまず過去問を解いてみて、「教養試験はまずまずかな」と感じるようであれば、専門試験の対策に時間を割けば良し、「教養試験が不安だ」と感じるようであれば、教養試験の対策も疎かにしない、とやっていくといいかと思います。
特に、国家一般職の試験は、教養試験も専門試験も、どちらも同じ40問ではありますが、専門試験のほうに傾斜がかかり、最終的に専門試験の方が一問あたりの配点が高くなるため、注意が必要です。
それでは、また。
公務員試験を振り返る①試験まで残り8ヶ月!
こんにちは。
平成30年度公務員試験受験生です。
経済学部でも法学部でもない文系学部出身です。
就活の状況ですが、私は公務員一本でやっていたわけではなく、解禁の3月頃は民間の就活もちょろちょろ〜っとやっていました。ただ、予想よりも民間の方に時間を取られてしまったことに加え、勉強の方もスタートが出遅れているという焦りがあったため、4月にはほとんど公務員一本、という状況でした。6月下旬の本命の試験が終わってからまた就活を再開し、運良く1ヶ月ほどで内定をいただき、民間の就活は終了しました。(長〜い公務員試験はまだまだ続く……)
その怒涛の公務員試験もようやく落ち着いたので、振り返りに書いてみようと思います。
内容は
①受験のきっかけ
②大体の試験内容
③実際に受けた試験
です。
まず一括りに「公務員試験」と言っていますが、実際には国家公務員試験、地方公務員試験、市町村職員採用試験……と様々な試験種があります。
「公務員試験」を受ける人は大抵、いくつかの試験を併願して受けます。中には、たとえば〇〇県庁の採用試験しか受けない!という猛者もいるかも知れませんが、一次試験(筆記試験であることが多い)で落ちようものならお先真っ暗です。
というわけで、例に倣って私もいくつかの試験を併願しました。
と、その前にどうして「公務員試験」を受けるに至ったか、ところどころぼかしながら綴ります。
①きっかけ
もともと公務員には興味がありませんでした。当時の私は「公務員」と聞いてまず思い浮かんだのが、市役所の職員さんだったのですが、私自身が向こう側に立って働く姿を想像して見たら……あれ、なんか違うな、と。(めちゃくちゃフィーリングなのは私の悪い癖。)
大学3年生の前期までは、民間企業の方で就活をしようと考えていました。実際、それに向けて民間企業のインターンシップに参加したりしていました。
ところが転機は夏休みにやってきます。
初めての海外旅行を終えて日本へ帰ってきた9月。少し気になるお仕事に出会いまして、インターネットでさくさくっと調べたら、まぁどんぴしゃ。私、ここで働きたい!
そんなこんなで「ここ」で働くためにはどんな試験を受けなければいけないのか……それは「国家一般職試験(旧国家Ⅱ種試験)」でした。
②大体の試験内容
国家一般職(大卒程度)試験の流れはこんな感じです↓
⑴一次試験 6月中旬
・教養試験(多肢選択式)40問
・ 専門試験(多肢選択式)40問(自由選択8科目×5問)
・小論文
⑵人事院面接 7〜8月頃
⑶官庁訪問 8月下旬
ここでは一次試験の科目について。
まず教養試験ですが、文章理解(現代文・古文・英語)、数的推理、判断推理、人文科学(日本史・世界史・地理・芸術・文学・思想)、自然科学(数学・物理・化学・生物・地学)、社会科学(政治・経済・法律・社会)の分野から40問全問必須回答です。
文系だし物理なんて物理基礎しか分からないよ〜!……大丈夫です。1問くらいしか出ません。平成30年度の試験では、物理、1問もありませんでした(解いた記憶がない)。
続いて専門試験です。
専門試験は、10何科目あるうちから自分で8科目選んで解きます。なので、最終的には8科目をきちんと勉強すればいいわけなのですが、そう一筋縄ではいかないのが国家一般職試験。年度によって科目の難易度に当たり外れがあり、保険のために10科目勉強する人が多いようです。
例に漏れず、私も10科目勉強しました。
★実際に試験で選択した科目
☆勉強した科目
⚫︎その他選択肢としてある科目
★憲法
★政治学
★行政学
★民法Ⅰ(総則・物権)
★民法Ⅱ(債権・親族および相続)
★行政法
☆財政学・経済事情
☆国際関係
⚫︎経営学
⚫︎社会学
⚫︎心理学
⚫︎教育学
⚫︎英語(基礎)
⚫︎英語(一般)
学系の科目(〇〇学)は特に難易度の波があると言われ、特に国家一般職の政治学は難しいと言われますが、「覚えればいいんでしょ!」で乗り切れる人は乗り切れるので、自分が一番点数の取れる科目を選ぶといいと思います。
ただ民法と経済理論(ミクロ経済学・マクロ経済学)を捨てるのはあまりお勧めしません。
他の公務員試験を併願するにあたって、特に民法は必ずと言っていいほど付いてきます。
経済理論は、長らく数学から離れていた文系脳にとっては取っ付きにくいものがありますが、演習を繰り返して公式や解き方を覚えて仕舞えば、安定した得点源になります。
※上に書いた科目はあくまで国家一般職試験の物なので、国家専門職や地方公務員の試験はまた違ってくるので注意してください。
※国家一般職試験の科目内容も変動している可能性があります。最新の情報は人事院ナビなどで確認してください。
大学入試のセンター試験以上に科目数がありますね。私はこれを調べたのが9月で、一次試験まであと8ヶ月という時期だったので、正直間に合うのか不安でした。(それに経済学部でも法学部でもないし…)早い人は大学3年生になるとともに勉強を始めますしね。
それでもなんとかやるしかない…!夏休みも冬休みも全休も潰れ、こたつで参考書とにらめっこする日々が始まりました。
(結果論ですが、9月からでもまだまだ間に合います。10月でもきっと大丈夫です。年が明けてしまうと、そこから先は今まで培ってきたものによるかもしれませんが……)
③実際に受けた試験
はじめに公務員試験にもらいくつか種類があり、併願する人が多いと書きましたが、ここでは私が併願した試験種とその理由について簡単なまとめます。
⑴参議院事務局(総合職)5月初旬
本命である国家一般職の試験と内容が似ているため。
⑵衆議院事務局(一般職)5月初旬
上に同じ。
⑶都庁1類B 5月中旬
⑷裁判所職員 5月中旬
小論文の試験に慣れておこうと思ったため。
⑸財務専門官 6月中旬
⑹地元の県庁 6月下旬
……地元なので。
⑺大学法人等 7月初旬
単に併願として受けておこう、という気持ちで受けたものもいくつかあります。公務員試験はありがたいことに交通費や昼食費以外はかからないので、試験慣れという意味でも併願という選択肢を有効に活用してください。
また、合格して次の論述試験や面接などに進めると、特に面接は本命の前に慣れておくことができるかと思います。
以上、長々と書いてしまいましたが、
①受験のきっかけ
②大体の試験内容
③実際に受けた試験
をまとめてみました。
公務員試験の情報はネット上にも、わんさか溢れていますが、誰か一人の参考になれていたら幸いです。
Tschüs:)